ここは――願いの叶う場所。
全てが幻のように移ろい消えいく世界を中島疾風は生きている。
彼の心の中に消えずに残るのは、空の色と星降るあの丘――星見の丘で観た幻影だけ。
そんな空虚の中に残る消えない何かとは?